2018年11月2日金曜日

充実のティーレマン

11月1日、久しぶりにサントリーホールへ出かけました。ティーレマン指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによるシューマンの交響曲全曲の第二夜です。3番「ライン」と4番のみ。コンチェルトもアンコールもなし。指揮者とオーケストラが自分たちだけを聞いてくれと正面勝負を挑んだようなプログラムです。こちらも身構えます。結果は明らか。今や欧州楽壇の核であるティーレマンの実力を見せつけられました。オーケストラの機能を極限まで引き出し、奇をてらわず、バランスよく、歌謡性に優れ、自由自在。とくに4番の第3楽章から第4楽章にかけては圧巻。3楽章のトリオ部分で、揺れるような旋律をどうして弦があそこまで一体で演奏できるのか、もはや謎としか言いようがありません。そして4楽章へのつなぎ目の緊張感といったら!いや、もう2曲でお腹いっぱい。真剣勝負を心ゆくまで楽しみました。
シューマン第二夜

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