2018年9月29日土曜日

今日は晴れなのに

こんなに稽古してきたのに、よりによって台風ですって!大きな台風24号が近づいています。トップページでもお知らせしていますが、公演は予定通り行わせていただきます。プロと違って替えがきかないのです。すみません。おいでになるお客様。どうか余裕をもっておいでください。それで、お帰りは早めに!西武線は結構しぶといですから、終演時はまだ大丈夫だと思います。私たちの打上げ後が心配…ま、帰らなきゃいいのか(笑)。仕込み日の今日は晴れているのに、本当に災難です。
ロビーより練馬駅方向 晴れてる

2018年9月26日水曜日

ヴェネツィアの思い出

この夏、ザルツブルクにいる妹の家から列車でヴェネツィアに行きました。車で行くことも考えたのですが、バカンス時期なので道路の混雑を心配して列車に決めました。久しぶりの列車旅。車内販売に来た若いオーストリア人の女の子が、レシートのことを日本語で何て言うか訊いてきて、不思議な娘だと思ったら、日本語を勉強しているらしく、しばらく日本語での会話を楽しみました。以前、ブリュッセルの美術館のミュージアムショップでも超可愛い女の子のスタッフに、いきなり日本語で「●ユーロになります。」と言われて楽しかったことがあったけれど、日本語を勉強している若者、多いみたいです。ヴェネツィアは日本ほどではないけれど、ヨーロッパにしては手ごわい暑さでした。水の都とはいえ、日本のような湿気がなく、それだけでも楽なのかもしれません。胃が小さくなっても、食道楽の私。3泊4日のうち2回、夕食に通ってしまったのが、サン・バルトロメオ広場から路地を入ったところにある、Rosticceria Gislon。地元店です。リストランテでもオステリアでもなく、まさに惣菜屋さんで、少し食べられる場所もある、そんなお店。近所のおじさん、おばさんが夕食の惣菜をグラム単位で買いにきたり、地元のお兄さんお姉さんが酒のつまみを買いにきたりするお店。ふらりと入ったのですが、前菜盛り合わせの盛りの良さと、その旨さに脱帽。1回目で満腹となり食べられなかったモッツァレッラのフライ、これを食べずに日本に帰るわけにはいかない!と翌日も通った次第。そこの気のいい親爺さん(僕は勝手に見た目で“源さん”と命名)が、混雑していた翌日、私たち家族を見て、ちょっと脇の席を作ってくれました。源さん、大好き。大ファンになって、超片言のイタリア語で、また絶対来るからと約束してきました。
もう絶対に美味しいモッツァレッラのフライ

リアルト橋から よく見ると虹が二重に!わかるかな?

2018年9月25日火曜日

最終練習を終えて

いい感じです。月曜日に最終練習となるHP(ハウプトプローベ)を打ち上げました。稽古場がまるで風呂場のように残響の多いところだったので多少の危惧はあるのですが、とにかく精度の高い演奏ができたと自負しています。オケのプレイヤーもきちんと自己主張をし始めてくれましたし、音楽に血が通ってきたという実感があります。今回の「小鳥売り」には私なりの裏テーマがあります。チロルの小鳥売りアーダム君と、郵便配達の娘クリステルが喧嘩して、最後に仲直りというありがちなテーマの裏に、その間をとりもつ大公妃殿下マリーの哀しみを表現してみました。こういう演出はあまりお目にかからないと思います。なぜ彼女が哀しいのか。ある有名な、そして私の大好きなオペラへのオマージュが隠れています。ヒントはずばり“花”。さて、それが何の花なのか。ぜひ舞台を見て、謎解きにチャレンジしてください。オペラ好きの方ならきっとすぐにお分かりになると思います。当日、会場でお待ちしています!

2018年9月20日木曜日

珈琲タイム

2、3年前から珈琲にハマっています。前は圧倒的紅茶党だったのですが、久々に珈琲メーカーを購入しました。せっかくだから良い豆をと探していたところ、近所の府中にとても素敵な豆屋さんを見つけました。以前からその店の前を通ってはいたのですが、店名がとても不思議で、ここは何屋さん?と気になっていたお店です。深煎り(フレンチロースト)が殊のほか素晴らしく、我が家の安い機械でも十分に、珈琲の奥深い味わいを堪能できます。今はマンデリン。ストレートはもちろん、カフェオレも楽しいです。バッハを聴きながら…。コーヒー・カンタータ?いえ、マンデリンに合うのはフランス組曲。往年の名チェンバリスト、ユゲット・ドレフュスが私のお気に入りです。
お気に入りのグムンデンのカップで

2018年9月18日火曜日

小鳥売りおすすめCD


何人かの方から、今度の公演の予習をしたいのでおすすめのCDがあったら教えてください、と訊かれます。残念ながら対訳のついた国内版がないので、日本語で物語を理解していただけるCDとなると難しいのですが、海外版でとりあえず音楽がわかればということでしたら、ボスコフスキー指揮の全曲版をおすすめします。ボスコフスキーは元ウィーンフィルのコンサートマスター。シュトラウスの時代さながら、自らヴァイオリンを弾くスタイルで、正月の恒例ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを有名にした指揮者でもあります。オペレッタのCDも数多く残しています。とにかくこの「小鳥売り」、私が気に入っているのが、アーダムを歌うテノール、ダラポッツァの歌唱に尽きます。アーダムはオーストリア南西部チロル地方の小鳥売りという設定なのですが、ダラポッツァはまさにこのチロル出身。よく言えば《のどかな》、悪く言えば《間延びした》ようなチロル方言で歌う「おじいさんが二十歳だったころ(2幕フィナーレで歌われるアリアです)」の味わいは格別です。この夏にオーストリアに行ったとき、私の妹の旦那の妹さんに会いました。トラウン湖という風光明媚な湖のあるグムンデンという町で会ったのですが、彼女曰く、まだそのあたりには「小鳥売り」が実在しているというのです。しかも、彼女のおじいさんは副業的に「小鳥売り」をしていたとか!何と身内にリアル「小鳥売り」がいてびっくり!不思議なご縁の公演になりそうです(笑)。
ボスコフスキー指揮の名盤

トラウン湖畔にて

2018年9月17日月曜日

GPを前にⅡ

本番が迫ると、スタッフは皆、忙しくなります。私は山梨倉庫行きの翌日、今度は小道具借りに出かけました。映画やテレビのテロップで必ず出てくるあの有名な「高津装飾美術」さんです。高津にないものはない!オペラやオペレッタをやるので、洋風アンティークを借りるケースが多いのですが、過去に当座では、猫脚のバスタブとか、街灯とか、人力車(なぜか和風)とか、不思議なものもたくさんお借りしました。とにかく高津は楽しいです。人気ドラマやバラエティ、これから撮影の映画の名前の書かれた紙札が、あちこちの道具に貼ってあります。あ、これ、パートⅡがあるんだとか、あのドラマ、スペシャルやるんだとか、分かっちゃいます。あのバラエティのどこに、これ使ってあったっけ?なんて道具を見ながら思い出します。ガレリア座は、こうしてプロの力もお借りしつつ、楽しい舞台めざして頑張ります。
玉座にてご満悦

2018年9月16日日曜日

GPを前に


まもなくガレリア座第31回公演「小鳥売り」のGPがあります。GP=総練習のこと。本番会場ではありませんが、それに近い寸法の取れる大きなスペースで、衣装もつけて、本番さながらの稽古を行います。照明、音響、ヘアメイクなどのスタッフも見学する重要な練習です。それを前に、私たちスタッフは、前回の「こうもり」で使った大道具の収納と、次回「小鳥売り」の大道具の搬出のため、山梨の倉庫に向かいました。さすがの山梨。東京も少し涼しくなってきたこの日、もう秋の気配が漂います。長袖じゃないと肌寒い。でも道具の出し入れをすると、うっすら汗をかきます。帰り道、ちょっと寄り道して「道の駅」に立ち寄りました。こういうお買い物がとっても楽しい。山梨の甘い巨峰(しかも大粒!)、地卵、じゃがいも、そして栗!秋の食材を買い込んで帰りました。
秋の収穫