2018年10月5日金曜日

アマチュアオペラ団体の成長

これは、打ち上げの締めで私が話したことです。今回、私は仕事の関係で仕込み日の会場乗り込みが夕方になりました。行ってみると、ほぼ舞台はできあがっていました。いつもは団内棟梁として活躍してくれる北さんも今回は参加できず、かなり不安だったのですが、舞台は見事に仕上がっていました。私が最後までこだわったシャンデリアの高さもきちんと調整されていて、何も言うことはありませんでした。そして終演後。客出しを終えて、片付けようと舞台に戻ったときには、これまた、だいたいの道具はなくなっていました。演者より早く着替えたオーケストラのメンバーが、せっせとリノリウムを巻いたり、ジョーゼット幕を畳んだりしてくれていました。終演時刻からわずか2時間と経たずに完全撤収。打ち上げの開始時刻を30分早めてもらったほどです。「早い撤収、良い団体」と、団員に刷り込んだ標語が、本当に活かされている。いろいろなアマチュア団体を見てきていますが、相当名前のある団体でも、撤収の際はなぜかだらだらしている。なかなか会館から出ていかない。さっさと打ち上げに行けばいいのに。何かに浸っているらしいのです。歌舞伎の旅公演ともなると、休憩前の舞台道具を積んだ搬出トラックはさっさと次の公演先に出かけていく。その手際の良さ、プロの矜持を、どうにか実践したという思いが私にはありました。ガレリア座はいつの間にかそういう団体に成長していたのです。率直にうれしい。
公演を支える力があってこそ

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