2018年10月9日火曜日

大野/都響 ワーグナーへの期待


仕事がらみの話になります。私の勤務先である新宿文化センターで1028日に大野和士さんの指揮、東京都交響楽団の演奏で、オール・ワーグナー・プログラムの公演を行います。大野さんとガレリア座はほんの少しお付き合いがあります。大野さんは以前、東京フィルでオペラ・コンチェルタンテという演奏会形式のオペラ・シリーズを企画されました。もう伝説といって良い、今となっては予算的にも到底できない、日本オーケストラ史に残る名企画でした。ガレリア座がちょうど「仮面舞踏会」を稽古していたころ、このシリーズでも「仮面舞踏会」が掛かり、東京フィルさんに無理なお願いをしてリハーサルを見させていただきました。終了後、お疲れの大野さんにご挨拶させていただこうと皆でステージ下に伺ったら、大野さん、舞台にどっかり座って、私たちの質問を受けてくださったのです。さらにその数日後、私たちの総稽古を見るため、さいたま芸術劇場まで埼京線に乗って駆けつけ、ついには数か所、自らタクトをとって指導してくださったのです!マエストロの棒と息遣いで、瞬時に音楽が変わっていくあの興奮は今でも忘れられません。大野さんは現在、東京都交響楽団の音楽監督であり、新国立劇場の芸術監督として日本の音楽界の中枢を担っているマエストロです。都響定期と新国立以外のホールで大野さんを聴く機会はありません。というわけで、この新宿公演も、都響さんに無理をお願いしました(私、だいたい無理を言うんですね…)。しかも、ワーグナー!演奏会後半はリトアニアの素晴らしい歌手を入れて「ワルキューレ」最終場面を演奏会形式で上演します。国内で大野さんがワーグナーのオペラを振るのはこれが初めて。この貴重な瞬間にぜひ立ちあっていただきたい。
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/bunka-center/shusai/13989/
ワーグナー・スペシャル

0 件のコメント:

コメントを投稿